
アメリカの場合に限ってそうした告発説を展望すると:★コロンバスはアメリカを『発見』したのではなく『侵略』したのだ。★インディアン(アメリカの原住民)は野蛮人ではなかった。★東洋人を排斥した史実。★その他。
このブログでも、そうした教科書に書かれていない『告発説』を、将来折りを見てご紹介する計画を立てている。 今回の話題は、アメリカの黒人が強制労働を強いられていた史実の告発をご紹介する。 アフリカから黒人をアメリカに拉致し、奴隷として売買し、それが南北戦争の直接の原因になった史実は、教科書に触れているので誰でも知っている。しかし、南北戦争でリンカーン大統領の北軍が勝って解放された筈の黒人が、それ以後も奴隷同様の労働を強いられていたことは余り知られていない。それが、ダグラス・ブラックモン(Douglas A. Blackmon)が取材して著書にした『名目を変えた奴隷制度(Slavery by Another Name)』である。編集]
キャメロン・マクワーター(Cameron McWhirter)寄稿
[筆者はアトランタ・ジャーナル・コンスティチューション紙(The Atlanta Journal Constitution)のベテラン記者]

過去20年以上に亘って、ダグラス・ブラックモンは、アメリカで虐げられていた人種を重点的に書き続けてきた。ミシシッピー三角地帯(Mississippi Delta)の農村で生まれ、その地方の白人黒人混在の学校で少年期を過ごし、公民権運動の陰でもみ消されていた挿話、近代社会が過去における葛藤のシコリをどう処理するかという苦悩、などに繰り返し直面し、その答えを模索していた。 蓄財、企業の運営、人種差別など夫々の様相がお互いに絡み合った題材を扱った彼の評論は、しばしばウォール・ストリート・ジャーナル紙(The Wall Street Journal)に掲載された。同紙のアトランタ支局長として、彼はアメリカの東南部における運輸関連企業、その他の商社や公的組織の取材を管理している。ブラックモンとそのチームは、金融崩壊や、2005年のカトリナ暴風(Hurricane Katrina)などを始めとした数々の取材を発表し業界で認められてきた。

そして[アメリカが無視しておきたい醜い真実を抉り出したことによって]彼の著書はノン・フィクション分野で今年度のピュリツア賞を受賞した。
『名目を変えた奴隷制度』について:

更に「ジム・クロウの差別法(Jim Crow laws)や、KKK団の狂信的な黒人排斥活動の以前に、南部における経済と癒着(ゆちゃく)した法律制度と、企業や産業が安い労働力の供給を求めていたことに問題が潜在していたのだ。言うなれば『強欲』が動機だったのだ」と断定する。この著書でブラックモンは、なぜアメリカの歴史は書き換えられねばならないか、について次の項目に分けて説明している。
◆ 別の『ネオ奴隷制度』が生まれた根拠
◆ 陰謀を扶助した犯罪制裁制度
◆ いかに歴史家が史実を見逃したか
◆ 20世紀の奴隷制度
◆ 戦争による(奴隷)解放
◆ 都合の良い『忘却』
◆ 『記憶』すべき理由



『ネオ奴隷制度』は第二次世界大戦の勃発まで続いていた。偶然ではないが、その頃から農業や鉱山に新技術が導入され労働力事情が徐々に不必要になってきた。
それに伴って、白人たちは罪の意識に囚われないために、黒人たちは彼らの子供たちに『怒り』の火を点けるのを怖れたために、『ネオ奴隷制度』は忘れ去られていった。
また、ブラックモンは「こうした1910年代のジョージア州における末期的な制度の犠牲となった大多数の黒人たちが、貧しく文盲だったので『アンネ(Anne Frank)の日記』を書ける者がいなかった。歴史家たちは事実を見逃した。彼らが白人だったからでもあるが、彼らはまた、『我々に報道記者など要らない』とうそぶいてもいた」と嘆息する。 --------------------------------------------------------------------
『名目を変えた奴隷制度(Slavery by Another Name)』はまだ翻訳されていないようです。
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1 件のコメント:
人間が他の人間を『人間』として認めず、『家畜』や『セックスの道具』としてコキ使っていた歴史が、今日どこにも残っていないことを信じたいと思いますが、残念ながら別の形をとって未だに存在しているようです。正に『名目を変えた奴隷制度』ですね。
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