"An Antiquity of Imagination"
ツリオ・ロムバルド(Tullio Lombardo)とルネッサンス絶頂期のヴェネチア派彫刻作品展
期間:2009年7月4日から11月1日まで
会場:ワシントン、国立美術館(The National Gallery of Art)
Fourth St., and Constitution Ave., NW., Washington DC
(202) 737-4215
期間:2009年7月4日から11月1日まで
会場:ワシントン、国立美術館(The National Gallery of Art)
Fourth St., and Constitution Ave., NW., Washington DC
(202) 737-4215
この特別展はツリオ・ロムバルド(1455年〜1532年)の作品を中心とした展覧会で、15世紀から16世紀に至る時代の芸術家たちが『美』を探求し、詩的な新しい表現を試み、古代を偲ばせるルネッサンス絶頂期のヴェネチア派彫刻の傑作を一堂に集めたものである。また、マンテグナ(Mantegna)、ベリーネ(Bellini)、ジョージオーネ(Giorgione)、ティティアン(Titian)等、イタリア北部、ルネッサンスの巨匠の筆になる絵画も陳列されている。
当時、1500名程いたヴェニスの画家たちは、寺院から依頼される装飾画や、家庭の礼拝所などのために、新しい表現形式を開拓していった。題材としては、古代の伝説、詩歌、歴史的な場面、哲学的なテーマなどを扱い、増加しつつあった個人収集家の需要を満たしていた。
一方で、ヴェネチア派の彫刻家たちの間でも画家と同じような動向があったことは余り知られていなかった。中でもツリオ・ロムバルドは一段と傑出した彫刻作家で、その時代以前の古い美術作品から受けた影響に、上記の新進画家たちの動向から刺激された制作意欲を統合して、大理石という素材を使って自身なりの革新的な作品を創作していた。古代とルネッサンス、神聖性と堅実性、それぞれ相反する要素を融合させて幽玄な気配が漂う彼の作品は、おおいに刺激的な論争を巻き起こしたのであった。
1 件のコメント:
「美しい」の一言に尽きます。
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