ガイ・ガグリオッタ(Guy Gugliotta)
4月19日付けNYTの記事抜粋とNASAのデータから
4月19日付けNYTの記事抜粋とNASAのデータから
宇宙探索の使命を帯びて打ち上げられたNASA(The National Aeronautics and Space Administration: 米航空宇宙局)のカッシーニ(Cassini)は、その使命をほぼ達成したようだ。
カッシーニが、土星の軌道に乗ったのが2004年6月30日、以来6年近くの間に、この探索衛星は土星のリングに二つの新しいリングや、多数の『土星の月』と『新型クラスの月(moonlet)』を発見しその画像を送ってきた。また、土星の月タイタン(Titan)に多数の湖を、他の月エンセラダス(Enceladus)に水の氷や塵埃粒を、リングの上に尾根や山脈状の起伏を、そして土星の両極に渦巻きなどを認めた。また、カッシーニは、ヨーロッパで打ち上げた探索衛星がタイタンに着陸していた写真も送ってきた。今日までにカッシーニは1400点に及ぶ科学的に重要なデータを送ってきた。(以下、専門的な報告は省略)
1.腕:敏感に磁場に反応して作動する 2.手:塵埃などの微粒子をすくい上げる 3.目:カメラ 4.食:動力源 5.足:主力のエンジン 6.從足:移動用 7.赤子:分析探索 8.声:高低二つの性能を持つ通信用アンテナ 9.骨格:構造 10.頭脳:コンピューター
カッシーニの軌道と軌跡
カッシーニが2004年に打ち上げられた当時、4年間の使命が与えられたが、その成果が予期以上だったので、更に今年の9月まで延長された。去る2月、NASAは再度延長し『至点ミッション(the Solstice mission)』と改名し、2017年まで土星の北半球の探索を最終目標にした。
2005年10月11日、カッシーニが土星の月群の一つ、ダイオン(Dione)から約500キロ以内の地点から撮影した。無数のクレーター状(噴火口状)の表面が見え、大気圏がない。
2005年9月22日撮影、土星のリングの上に(左から)ダイオン、テサイス(Tethys)、パンドラ(Pandora)が見える。
土星の150分の1の直径という小粒、氷の月マイマス(Mimas:直径約40万キロ)
2006年2月5日撮影、2つの土星の月、凍るエンセラダス(Enceladus)とモヤに包まれた金色のタイタン。
土星の月ハイペリオン(Hyperion)は、赤外線、緑、紫外線の3つのフィルターを通して、2005年9月に撮影された。
2008年8月11日、フィルターを通して撮影されたエンセラダスの表面に見える亀裂。
2007年9月撮影。土星の周辺に不鮮明なリングが認められ、研究調査員達は、土星の月フォーブ(Phoebe)が僅かな衝撃(衝突)で投げ出した破片で、他の月アイアペタス(Iapetus:上の写真)に吸収されたものであろうと推定した。
2010年2月13日、土星の月マイマスに最接近し、直径128キロのハーシェル・クレーター(Herschel Crater)を撮影。
ガス状に包まれた土星の内部に見える半透明の『C』型リングを通して撮影。
土星を囲むおぼろ気な『G』型リングを、科学者達は新しい『小さい月(moonlet)』と見ている。
2009年12月10日に撮影した土星の月アイアペタスの二つの面、、、この月の表面が見せる二様の明るさが異様だ。
土星の月タイタンの湖に反射する太陽の光線。
その大きなオデッセウス・クレーター(Odysseus Crater)が特長の土星の月テサイスが、土星では最大の月タイタンの向こう側から現れて消える瞬間。
土星のおぼろ気な『E』型リングは、土星の月エンセラダスの南極から吐き出された凍った物質で形成された。
土星の月タイタンの金色のスモッグ状の大気圏と、複雑に層をなすモヤが、惑星大の月の周囲に光るリングとなって現われた。
土星のリングが落とした影の下に渦巻く、嵐のような大気圏を鮮明に捉えた。
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宇宙にご興味のある方には、豊富な情報に溢れているNASAのサイトをお勧めします。
1 件のコメント:
驚異的な記録ですね。気が遠くなります。
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