『国民の幸福度』世界第1位はデンマーク
原田 直英(はらだ なおひで)
中央ロータリー・クラブでの講演から
原田 直英(はらだ なおひで)
中央ロータリー・クラブでの講演から
[講演者は、三井物産勤務で永年ヨーロッパ各地に駐在、退社後、国連の職員として勤務していたことがある。現在は自営。]




経済大国、先進技術を誇る日本が、何故90位なのか?ちょっと考えてみよう。
テンション民族の合い言葉「頑張ります」を国中で連呼、年間の労働時間は、欧米に比し1,000時間多く働き、労働人口6,000人の内、60パーセントは鬱病(うつびょう)の傾向、年間30,000人の自殺者、世界最高の人口過密度。肩書き重視の縦割り社会、勝ち組、負け組の競争原理、本音と建て前の裏表社会、保身と気配りの集団主義、、、閉塞感で窒息しそう。幸福度90位もうなずける。
更に云えば、主体性は欠落、個性は集団主義の中に埋没。思考の明確化は未だタブー。平家と海軍と国際派は日本では一流になれない。格好良くて歯に衣を着せず、直言するからだ。

日本人はモノ作りが上手いので世界で最優秀民族だと言う人もいる。今でこそ日本は先進技術で特許の申請が米国を上回るが、近代技術の80パーセントは米国、20パーセントが欧州で発明されたもの。日本人は楽譜があれば演奏は上手で編曲能力は抜群。小型化、軽量化、品質向上、大量生産、コストダウンがお家芸。『創造』と『製造』は違う。働き過ぎのモノ作り、労働者の自己犠牲、忍耐、勤勉、従順などの労働力が資源。労働ダンピングとも言われている。


ウサギとカメの競争で、早く走れるウサギを勝ちとするのが日本のコンセプト。ヨーロッパでは、ゆっくり歩いて周囲の景観を見ながら見聞を広めるカメが勝つ。スピードは人間を幸福にはしない。ロハスの思考なのだ。
1 件のコメント:
日本にとって最大の難問題は、狭い国土と人口過剰でしょう。それが先の戦争の原因であり、皮肉なことに敗戦して好転したので『経済大国』とまで自惚れてしまい、国の短所をすっかり忘れてしまったのです。
移民に活路を求めたら如何でしょうか。人間至る所に青山ありです。
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