日本の郷土芸術に無知な編集者としては、出所を突き止めて画像の真偽を確認したかったのです。近年のコンピューター・グラフィック(CG)の技術をもってすれば「あり得ないこと」がいかにも「真実である」かのような仮想の画像を創作できるからです。『信じるか、信じないか』は別として、興味深い画像なので、あえて公開する次第です。もし真実をご存知でしたら、ぜひお報せください。]
(筆者不詳)
ここに掲げる写真は、日本の水田に稲の苗で描いた巨大な画像である。宇宙人が描いたのではない。農業の専門家が稲を改良し、色彩の異なる苗を育て、綿密な計画の下にそれを植えて形成した驚異的な作品である。春に植えた苗が、夏までに育ち、みごとな画像が浮かび上がってくるのである。
初めてこの制作が誕生したのは、1993年(平成5年)、青森県のイナカダテ(?)村で完成され、以来、年中行事となり、競作となり、その評判は年毎に喧伝されていった。その準備は5月の末頃に、何百人もの村人や奉仕者たちの手によって、計画的に色の違う苗の田植えが行なわれる。毎年この無数の苗が育つ夏の最盛期になると、人口僅か8,700人のこの村に、巨大な農作物の芸術を一目でも見ようと、15万人以上の見物人が押し寄せてくる。
この伝統は他県にも伝わり、山形県の米沢でも制作されるようになった。
以下、その最盛期の瞬間を捉えた写真をご紹介する。
1 件のコメント:
本当だとしたら、気が遠くなるような作業でしょうね。
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