2011年7月19日火曜日

3D:立体物をコピーするプリンター

どんな立体物でもコピーしてプリントするという機械が生まれた。


これはサイエンス・フィクションではない現実のできごとである。そのハイテク企業はマサチューセッツ州バーリングトング(Burlington)に所在するZコーポレーション(Z corporation)

その話を耳にしたジョン・ホプキンス大学(John Hopkins Univ.)の理論物理学者、ディヴィッド・カプラン(David Kaplan)「百聞は一見に如かず」と、実験用に大型のモンキー・レンチ(下の写真は同種のもの)をかかえて探訪にでかけた。

カプランの応対に当たったのはZコーポレーションの製品管理を担当するジョー・ティロウ副社長(Joe Tillow, VP of Product Management, Z Corp) 。以下は下に掲げたビデオで実験の様子をご覧になれば「なるほど」と納得できるであろう。

その工程は、先ず。レンチの断層をスキャナーで把握し、その実体をコンピューターで確認した上でプリント操作を開始する。精密な断層のシグナルがプリンターに送られ、順を追って、特殊な粉末にプリントされる。この粉末の成分は同社の企業秘密だとのことだが、合成樹脂の類いであろうと推測される。

作動が完了し、プリンターの蓋を開け、白い粉末の中に埋まっているコピー、プリントされたレンチを取り出し、付着した粉末を吹き払い、元のレンチと寸分変らぬコピーのレンチが現れる。コピーのレンチは形だけでなく、可動部分(赤色と指定された)も実物と同じように作動し、実用に応じられるだけの強度をもっている。

まずは、ビデオをご覧あれ。所要時間、4分26秒。


1 件のコメント:

JA Circle さんのコメント...

当然ながら、これは一般消費者向けではない。新製品の開発など、特殊な業界で役に立つ新技術になるであろう。