2011年7月10日日曜日

追悼:ベティ・フォード夫人を回顧して


アメリカ第38代の大統領となったジェラルド(ジェリィ)・フォード(Gerald R. Ford)の未亡人、ベティ・フォード(Betty Ford)が7月8日金曜日に亡くなった。享年93才。 ここに謹んでアルバムから、生前の夫人の面影を偲び、ご冥福を祈る。(写真はAnna Moore Butzner/The Grand Rapids Press, Associated Press)

夫人は1918年4月8日、シカゴで出生。姓名はエリザベス・アン・ブルーマー(Elizabeth Anne Bloomer)だったが、いつしかベティ、ベット、またはベッツと呼ばれるようになった。2才の時に家族はミシガン州グランド・ラピッド(Grand Rapids)に移転し、今日に至る。(写真:Gerald R. Ford Library提供)

1948年10月15日、ベティとジェラルド・フォードの結婚式。当時ジェラルドは下院議員に立候補していた。後年、ベティの自伝によると「彼は恥ずかしがりやで、愛しているとも言わずに、私と結婚したい、と言ったので、私は即座に受けた」と書いている。

1974年、大統領のニクソンがウォーターゲート事件で失脚し、その後を継いでフォードが38代目の大統領になった。承認式でベティは夫に寄り添っていた。(写真はHulton Archive/Getty Images提供)

ベティ・フォード大統領夫人は率直で飾り気がない点で、他の大統領夫人たちよりはるかに多くの人気を得ていた。これは1974年、大統領執務室で。(写真はGetty Images提供)

ホワイト・ハウスのトルーマン・バルコニーから手を振るフォード大統領夫妻。(写真はGetty Images経由でNational Archivesが提供)

ベティ夫人は、しばしば人権平等の権利について憲法改正(the Equal Rights Amendment)の援助、堕胎の法制化、婚前の性関係などについて論議し、ホワイト・ハウスで夫と同衾 する意図があることを明らかにした。(写真はAssociated Press提供)

1976年5月、ミシガン州でフォード夫妻。大統領選挙戦でジミー・カーターに破れた翌日、敗北を容認する宣言書を読みながら、ジェラルドの声がかすれ、夫人のベティがその続きを笑顔で読み終えた。(写真はAssociated Press経由でTony Spina/Detroit Free Press提供)

1976年、メリーランド州、キャンプ・ディヴィッド(Camp David)で、夫妻と娘のスーザン(Susan)。遺族は息子3人、娘1人、と7人の孫。(写真はReuters経由でDavid Hume Kennerly/Gerald R. Ford Library提供)

ベティ夫人とダンスのマーサ・グラハム(Martha Graham)。ダンス教室開所50周年記念で、生徒のダンサー達を背景に。ベティ夫人は幼少の頃ダンスを習っていたが、一流のダンサーになるだけの才能がなかったと悔やんでいた。(写真はJack Manning/The New York Times提供)

1974年9月28日、ベティは海軍病院で乳ガンの治療を受けた。手術後、ボブ・ホープ(左から3人目)が見舞いに駆けつけた。その数ヶ月後、大統領夫人の闘病に刺激され、何千、何万という女性たちが乳ガンの早期発見に病院や医師を訪れた。(写真はReuters経由でGerald R. Ford Library提供)

ベティ夫人は、こうした治療を必要とする女性たちに「早ければ早いほど良い」とし「済んでしまったらガンのことは忘れて先の人生に向かうことができるのです」と励ました。 前記の手術の後、ジェラルドと。(写真はReuters経由でGerald R. Ford Library提供)

1977年、ホワイト・ハウスでのフォード大統領夫妻。
----------------------------------------------------------------------------------------
必見の特別ビデオ
フォード夫妻はミシガン州、グランド・ラピッヅ市に住む名誉市民だった。同市は、人口19万を超える中都市だが、今回の経済不況でデトロイト市と並んで大きな打撃を受けた。誰の発案だったかは不明だが、沈滞した市民の気力を盛り上げて、市の経済を活性化させようと市民有志が挙って短いビデオを作った。

僅か10分足らずの短編だが、1950年代に流行った『アメリカン・パイ』のメロディに乗って、連続撮りっぱなしの編集なし、という傑作が生まれた。市長を始め、消防署や警察まで動員参加している。今日までに3百55万人以上が視聴し、更に伸びるであろうと予想される。
百聞は一見に如かず、ご覧ください。

1 件のコメント:

JA Circle さんのコメント...

フォードは共和党、私は民主党を支持。でもフォード夫妻は嫌いではありませんでした。
グランド・ラピッズ市へは時々訪問します。友人も住んでいるし、好きな街です。活性化が成功することを祈って、、、。