毎日新聞、12月17日刊から
日本漢字能力検定協会(京都市)は10日、この1年の世相を反映した『今年の漢字』に『暑』が選ばれたと発表した。今夏の記録的な猛暑が主な理由。同市東山区の清水寺で恒例の発表セレモニーがあり、森清範貫主(かんす)が大型の和紙に力強く揮毫(きごう)した。
はがきなどで過去最多の28万5406票の応募があり、1位の『暑』は1万4537票を集めた。2位は尖閣諸島の領有権を巡って外交摩擦が生じた中国の『中』、3位は不安定な政治や気候を反映した『不』だった。
森貫主は「体調を崩す人もおり、暑さに苦慮した年だった」と振り返った。和紙は大みそかまで本堂で公開する。【熊谷豪;撮影は2010年12月10日午後2時すぎ、望月亮一】
憂楽帳から一言、二言
私が所属する、新聞のニュースの扱いや見出しなどを決める編集者の忘年会。出し物企画は「今年の漢字を当てよう」。日本漢字能力検定協会(京都市)が選ぶ一字を予想するもので、国内外のニュースに毎日幅広く接していると自負する面々だが、今年を象徴する一字となると難しい。もっともらしい理由を添えて集まった中で、一番多かったのは『流』。尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件での映像やウィキリークスによる公電暴露など 「流出」が目立ったというのが挙げられた。続いての『高』は、円高▽気温が高い▽高齢者の所在不明続々▽バンクーバー五輪で「高」橋大輔選手が銅メダル -----などと掛け合わせたもの。そのほか『鬱(うつ)』(新常用漢字)、『隠』(大阪地検特捜部隠蔽(いんぺい)事件)などと多彩な一字が躍った。
ただ、協会が発表した『暑』と書いたのは上司の一人だけ。2位の『中』、3位の『不』も応募はゼロで完敗だった。賞品の年末ジャンボ宝くじ33枚を手にし損ねた敗者の共通の言い訳は「ひねりすぎた」。来年は誰もが分かる明るい一字でありますように。【松久英子】
JA Circle から追加
今年は、暑いばかりが災難ではなかった。世界各地で大洪水、大火災、大寒波で大雪、大風、大地震、それに海中油田が洩れて環境の大破壊、科学者は口々に、回復にはこの先何年もかかると悲観的だ。森清範貫主が以上6文字を追加して揮毫した、という本当のような嘘の話。
1 件のコメント:
人災に加えて、天変地異が各地で起こり、正に天災が続いた一年だった。
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