(はじめに:この記事は、中国経済の歴史的な推移から現在の高度成長まで、可成りの長文でしたし、また読者の皆様も中国事情についてはご存知であろうと推定し、グラフィックな部分だけご紹介いたします。編集より)
世界的な経済危機の真っただ中で、急速に資産を貯えた中国の『ヌーボウ富裕階級(『成り金』という表現も適切だが、この際使用を控えることにする)』達は、消費に奔走している。これは、北京で造花を販売している商店。
ほんの数年前まで、洗濯機すら持っていなかった中国人達は、今や「どこ製のフラット・スクリーンのテレビにしようか?」などと嬉しい悩みをもって探し求めている。
今年になって中国は、日本を追い抜き、アメリカに次ぐ贅沢品の消費国家となった。これは、2010年北京オート・エキスポに展示されていたサムサン製(Samsung)の冷蔵庫。
北京では最も流行の先端を行くモール、三里屯ヴィレッジ(サンリタン・ヴィレッジ、最上部の写真はその外観)で人気を集めているのがアップル・ストア。大勢の若者たちがアイ・パッド(iPad)やアイ・フォーン(iPhone)を、真剣に買いあさっている。
上海にある高級注文服の店、エレガンザ・ウオモ(Eleganza Uomo)。中国の東海岸に面した大都会には、中国の恒久的な経済ブームが集中している。
約2億の人々が中国の『中産階級』に上昇し、こうした北京のモール(最上部の写真はその外観)で買い物に奔走し、所得の消費に励んでいる。
中国の中央北部にある小都市、昊起(ウーキ:Wuqi)のスーパーマーケット内にある簡易食堂部(ファスト・フード)。
2010年、北京オート・エキスポ。今日の中国にはアメリカに次いで最も多数の億万長者が生まれた。北京だけでも、約15万人の住人は1500万ドル以上の所得がある。
上海の高級ホテルで、新郎新婦と、そのいずれかの父親。結婚式を扱う業者は中国で急成長の産業となり、ホテルや披露宴会場は1年前から予約が必要。
何千人もの中国人が、週末になるとアイキア(Ikea:スエーデンが本拠の住宅生活向上家具のスーパー・ストア。全中国に8つの支店がある)に押し寄せる。店内は、買い物客が歩き回ったり、休んだりして時間を過ごすのに格好の場所。
1 件のコメント:
「消費は美徳」とうそぶいていた1950年代のアメリカ、『神武景気』を通り越して『岩戸景気』までたんのうした1970年代の日本、そしてアメリカと日本が後退し始めた今、中国の経済ブーム。そしてその行く末は???
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