2012年10月8日月曜日

村上春樹の英語版15册



著者の思想を視覚化するデザイン

DesignTaxi.com のサイトから抜粋


村上春樹
出版社ヴィンテッジ (Vintage)村上春樹の作品を英文に翻訳して出版する際、その表紙をイスラエル生まれでロンドンに住むグラフィック・デザイナー、ノマ・バー (Noma Bar)を指名した。

完成した15册の表紙は下掲の通り。ご覧のように一部の例外を除き、赤と黒の2色、それと円形、という一貫したイメージで構成された。赤と円が『日の丸』を連想させるが、その辺に関する作者の意図は明らかではない。

ヴィンテッジのブログによると、村上が書く現実あるいは幻想で隠されたり失ったものに対する感覚を表紙のデザインで表現させた、とのことだ。デザイナー、バーのグラフィックによる視覚表現の陰に、その第二義的なイメージと幻覚を潜めさせた。複製はシルクスクリーンの技法を利用し、個性的な柔らかさを出している。

デザイナーのバークリエイティブ・レヴュー誌(Creative Review)に、「表紙のデザインを注意深く観察していただくと、ムラカミが作品で書いている裏に潜む新しい意味が、パズルのように層に重なっている私のグラフィックの奥から発見できるでしょう」と、その自負を語っていた。

(左から)『海辺のカフカ(2002)』、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(1985)』、
『アフター・ダーク(2004)』

(左から)『アンダーグラウンド(1997)』、『スプトニクの恋人(1999)』、『地震のあとで(1999)』


(左から)『象の消滅(1985)』、『羊をめぐる冒険(1982)』、『ねぢまき鳥のクロニクル(1992-3)』

(左から)『What I Talk About When I Talk About Running (原題不明)』、『ノルウェイの森(2010)』、
『バースデー、ストーリーズ(2002)』


(左から)『国境の南、太陽の西(1992)』、『ダンス、ダンス、ダンス(1988)』、『めくら柳と眠る女(1983)』

1 件のコメント:

JA Circle さんのコメント...

村上春樹は、西欧で最も広く読まれている作家でしょう。