2012年2月7日火曜日

タフな女達が創ったファッション


革ジャンパーが極め手
もう一年以上経つが、志知均さんが(暇つぶしに)愛読した『ドラゴンの刺青をした女(The Girl With the Dragon Tattoo)』と題したスエーデンの小説をご紹介くださった。同書は世界的なベストセラーとなり映画化もされた。その主人公は性的暴行の犠牲者だったが、一転してタフな復讐者に変わる、というのがプロットの本筋である。つまり『タフな女』がうけた、と言ってしまったら単純すぎるが、今回はその『タフな女』が、流行に敏感なファッション界に多大な影響を与えた話題に焦点を定めた。

左から:『ドラゴンの刺青をした女』のルーニー・マラ;『ヘイワイヤー』のジナ・カラノ;
『空きっ腹ゲーム』のジェニファー・ローレンスが演ずるヒロイン達
『タフな女』は『刺青女』に限らず古今東西、活躍し続けていた。日本では巴御前に始まって神功皇后から、今日では少女コミックなどにしばしば登場している。アメリカでもご他聞に洩れず、『ワンダ・ウーマン』、ハイテク人造の『バイオニック・ウーマン』などが過去人気を集めた。最近では『刺青女』の前後に、頭脳の回転が早く腕っ節が強いヒロインが何人か登場している。
左から:カフス;イアリング;革ジャンパー;針ねずみネックレス;さそりカフス

彼女らの服装といえば、何と言っても革ジャンパーが極め手のようだ。いずれも、悪漢の荒くれ男たちを向こうにして戦うのだから、身なりや持ち物、アクセサリーもそれ相当に『タフ・ガール』らしい武骨な金属製でなくては格好がつかない。

左から:ジヴァンシィ出品;バレンシアガ;ルイ・ヴィトン;アレキサンダー・マクイーン;
アレキサンダー・ワングがそれぞれ出品
かくして、昨秋のファッションショーで、デザイナー達は競ってそうした『タフ・ガールズ』の着衣やアクセサリーを取り入れて発表した。まあ、貴女や貴方のガールフレンドか奥さんが、こうした『革ジャン』ファッションを受け入れるかどうかは別にして、ファッションとはそういうものか、とご理解して鑑賞いただきたい。編集---高橋 経 (資料は2月1日付けNYTから抜粋)

1 件のコメント:

JA Circle さんのコメント...

私の知人で、革ジャンパーのお好きなお嬢さんがいました。彼女は決して『タフ』なタイプではなく、聡明で魅力のある女性です。まだ独身だったら、よき配偶者に出会ってお幸せになることをお祈りいたします。