2010年8月20日金曜日

怪的な空の旅:奇跡

ABCワールド・ニュースのニュースに関連して、航空機事故の奇跡3題。
ABCワールド・ニュース、その他から抜粋

去る8月16日の奇跡

コロンビア航空(Aires Colombia)のボーイング737-700型、ボゴタ(Bogota)発の国内線旅客機HK-4682便が目的地サン・アンドレアス島(San Andreas Island)に着陸する直前の真夜中午前1時45分頃、激しい雷雨に見舞われた。機体に落雷し、それが直接の原因とは確認されていないが、滑走路の手前で胴体着陸して滑走したため、胴体の2カ所が損壊し、3つの部分に分裂してしまった。乗務員6名、旅客125名、計131名の内73才の女性が死亡した以外、全員無事だったその死亡した乗客は、事故直後の心臓マヒが原因だった。

乗客の一人で2ヶ月妊娠中のアメリカ、ジョージア州の女性、カロライナ・ベリノ(Carolina Bellino)「まるで悪夢を見ているようでした。でも生きていられたのは奇跡的で(神へ)感謝の気持ちがいっぱい、、、」と語っていた。その夫、ディヴィッド(David)は頸骨を痛めたが、歩くには支障がなかった。

2008年12月20日の奇跡

コンチネンタル航空(Continental Airlines)の、コロラド州デンヴァー空港発、テキサス州ヒューストン国際空港(Intercontinental Airport)行き、ボーイング735-500型の1404便が滑走路に向かって動き始め発進地点に到着する直前、車輪が滑り出しコントロールが効かなくなった。航空機のタクシー路を横切り、滑走路から100メートル離れた溝に落ち込んで辛うじて止まった。その際、機体が大破し、一方のエンジンが脱落し、着陸装置が破壊された後炎上した。その結果、乗務員5名、乗客110名、計115名の内38名が負傷した。内2名は重傷だったが、死者は全くいなかった。

2009年12月22日の奇跡

アメリカン航空(American Airlines)の、フロリダ州マイアミ空港発、ジャマイカ島キングストン行きのボーイング737-800型、331便が着陸の際に豪雨に遇い、濡れた滑走路を滑り出し停止できなくなった。疾走したまま滑走路を外れ、飛行場の柵を破り、一般道路を横切り、水際の砂地で止まった。その間に着陸装置は大破し、両翼は機体から外れ、胴体は2カ所が破壊されてしまった。着陸体勢の時、尾翼が受けた風力も事故の原因だったようだ。乗務員6名、乗客148名、計155名は全員無事だった。

航空事情の専門家が解説

航空事情に詳しい専門家、元パイロットだったジョン・ランズマン(John Landsman:右の写真)は、最近の航空機事故で、機体が激しく破壊されたにも関わらず、搭乗者たちの生命に危険を及ぼしていないことについて「こうした事故で、人身が殆ど無事だったことについて最も重要な点は、機体が炎上しなかったからです。可成りひどい衝撃でも、搭乗者は死を免れることができますが、その後に起こる火災からは逃れられませんと語った。

「航空機産業では、搭乗員の安全を図り、事故の際の損害、特に人身保護を目標に改良を重ねてきました。最も危険な『火災』を予防するため、燃料タンクの収納位置を胴体から両翼に移したことで、上記の事故の際、人身保護に有効な改良だったようです」と指摘している。

1 件のコメント:

JA Circle さんのコメント...

何事でもそうですが、とくに旅客機は安全第一です。