2012年5月12日土曜日

追悼:モーリス・センダックの世界


モーリス・センダック(Maurice Sendak: 1928年6月10日~2012年5月8日)は、ポーランドとユダヤ系の移民を両親とし、ニューヨークのブルックリンで生まれた。幼い頃、ナチのユダヤ人大量虐殺を身近かに見聞した「耐え難くひどい」時期に育った。

12才の時、ウォルト・ディズニーの音楽アニメ映画ファンタジア(Fantasia)』を観て啓発され、イラストレーターになる決意を固め、長じて童話作家/画家が生涯の仕事となった。去る8日、卒中の合併症で亡くなった。享年83才。

1956年以降、センダックは創作を書き始め、自らイラストレーションを描いていた。その作品全ては、余りにも膨大なのでここではご紹介できないが、彼の代表作で映画にもなった『諸々の野生を訪ねて("Where The Wild Things Are": 1963)』のビデオをご覧いただきたい。最初のビデオは原作本、続いて映画化された予告編。

それに加え、つい最近、オバマ大統領がその本を子供たちに読んで聞かせた。そのビデオもお見逃しなく。オバマの心優しい一面を垣間みる思いがする。ミシェル夫人と二人の娘たちが脇で楽しく聞いている様子が微笑ましい。 編集:高橋 経

1 件のコメント:

JA Circle さんのコメント...

野生の怪物、というと恐ろしい動物という印象があるが、センダックの怪物は、子供が親しめる優しさをもっている。エログロがはびこる今日この頃、安心して子供たちに推薦できる傑作だ。