ラヴィ・シャンカァ(Ravi Shankar: 92)
1920年4月7日~2012年12月11日
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ジョージ・ハリソンとラヴィ・シャンカァ、1970年頃 |
インド人のラヴィ・シャンカァはしばしばパンデット(Pandit: 賢者)という敬称で呼ばれていた。シタァ(sitar)という長大な弦楽器を使い作曲し演奏し、伝統的な曲も含め、インド音楽を欧米に広め人気を博した。ビートルズ(the Beatles) が敬愛し、特に故ジョージ・ハリソン(George Harrison)がその楽器に魅了され、教えを乞い習得した逸話は広く知られている。
シャンカァは若い頃、兄のウディ・シャンカァ(Usaipur Shankar: 1900~1977)が率いる舞踊グループについてヨーロッパ演奏旅行に同行した。18才になって踊りを止め、シタァの指導を受け、その演奏法を習得した。1944年、24才になったシャンカァは作曲を始め、1956年までオール・インディア・ラジオ(All India Radio)を通じて発表した。
以後、活動的に欧米で演奏活動を続け、ヴァイオリニスト、メニュイン(Yehudi Menuhin)やビートルズ等と親交をもち交流するようになった。また欧米の音楽をシタァ向けに編曲し交響楽団と共演し、1970年代から1980年代にかけて国際的な存在となった。
本国のインドでは、1986年から1992年までインド上院議会の候補メンバーとして奉仕、1999年には市民では最高のバァラ・ラトナ賞(Bharat Ratna)を授賞した。
2000年代になっても引き続き演奏活動を続けていたシャンカァの死後は、共演していた娘のアノウシュカ(Anoushka) が、父親ラヴィの跡を継ぐことになる。
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“Ravi Shankar I Am Missing You” 『ラヴィ・シャンカァ、貴方を偲んで』3:58分をご観賞ください。
1 件のコメント:
その容貌といい、その音楽といい、たいへんに個性の強い人でした。自分の力量を思い切り燃焼させ、思い残すことはないでしょう。
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